2024年4月27日土曜日

SUPERMARKET / 藤原さくら (2020)

初めて真面目に藤原さくらのアルバムを聞いてみました。
メジャー3作目だそうです。
フォーキーなイメージがありましたが、そこそこロックな感じでした。

#2 "Ami" がダントツでいいですね。
Wilco を思わせる都会的ブルージーなギターサウンドと軽快なドラムスが特徴でしょうか。うまくハスキーヴォーカルに合ってます。
初めてエレキギターとエフェクターを使ったツアー用にバンドで作った曲だそうです。
そんな感じのMVがいい感じ。

これ以外の曲は、結構バラエティに富んでます。
ポップ、Lo-Fi HIPHOP、フォーク、インディー・ロック、ファンクなどなど。
これも、多くのアレンジャーが参加していることも影響しているでしょう。
冨田ラボ、Ovall、SPECIAL OTHERS、Yasei Collective、別所和洋、澤部渡、VaVa….何だかよく分かりませんが、バラエティに富んでいることだけは分かります。

なんでも売ってるスーパーを意識したタイトルですかね。

  1. Super good [Ovall]*
  2. Ami
  3. Waver [関口シンゴ]
  4. 生活 [VaVa]
  5. コンクール [冨田恵一]
  6. marionette
  7. Right and light [mabanua]*
  8. Monster [冨田恵一]*
  9. spell on me *
  10. ゆめのなか [澤部渡]
  11. BPM [YAGI & RYOTA (SPECIAL OTHERS)]
  12. Twilight
  13. 楽園

  • 曲:藤原さくら
  • 詞:藤原さくら、*& Michael Kaneko
  • 編曲:[ ]、無記名=藤原さくら

参加ミュージシャン

  • Shingo Suzuki(Ovall)
  • 須田洋次郎(ミツメ)
  • 猪爪東風(ayU tokiO)
  •  渡辺将人(COME BACK MY DAUGHTERS)
  •  松下マサナオ(Yasei Collective)
  •  中西道彦(Yasei Collective)
  •  斎藤拓郎(Yasei Collective)
  •  別所和洋
  •  秋田ゴールドマン(SOIL&"PIMP"SESSIONS)
  •  H ZETT M(H ZETTRIO)
  •  高桑圭(Curly Giraffe)
  •  小林創
  • 手島大輔(BimBomBam楽団)
  • 大内満春(GENTLE FOREST JAZZBAND)
  • 佐瀬悠輔(GENTLE FOREST JAZZBAND)
  • 佐久間裕太
  • 岩崎なおみ
  • 佐藤優介
  • シマダボーイ


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2024年4月20日土曜日

Tyla / Tyla (2024)

南アフリカの歌姫、Tyla のファーストアルバムです。

昨年、このアルバムにも入っている "Water" でブレークしました。
インド系とモーリシャス系の血を引く22歳。
まずそのキュートでオープンなルックス、ボディとダンスが目を引きますが、サウンド的には「アマピアノ」をベースとしているようです。

アマピアノという言葉自体は初めて聞きましたが、2020年代に入ってブレークした、南アフリカのハウスの一種のようです。
ハウス、南アフリカ独自のクワイト(Kwaito)、ラウンジなどが混じったサウンドで、「ログドラム」と呼ばれる木をベースにした打楽器を使っているのが特徴なんでしょうか。
確かにこのアルバム全般を通じて、ヘヴィーなドラムスは皆無で、遅めのBPMとライトなドラム、パーカッションが続きます。
ミュージックビデオ見ても、演奏シーンがないので、どんな奏法なのかはさっぱり分かりません。もしかしたら意外とほとんど打ち込みなのかもしれません。
そのチルさ具合が心地よいサウンドになっていて、いい感じです。

アルバムの曲は、"Water" の系統の曲を集めた感じ。中には "On And On" のようにR&Bもあり、彼女の好みも垣間見れます。
歌い方は多少エキゾチックなところもあり、その辺りも特徴かもしれません。

今後に大きく期待です。

  1. Intro [Featuring Kelvin Momo]
  2. Safer
  3. Water
  4. Truth Or Dare
  5. No.1 [Featuring Tems]
  6. Breathe Me
  7. Butterflies
  8. On And On
  9. Jump [Featuring Gunna, Skillibeng]
  10. Art
  11. On My Body [Featuring Becky G]
  12. Priorities
  13. To Last
  14. Water (Remix)


2024年4月13日土曜日

Straight Up Funk Go Go Style / Trouble Funk (1981)

いやあ、これは最高ですね。

多分これが一番最初に出たレコードだと思うのですが、今まで聞いた Trouble Funk の中では1,2を争う傑作です。
ライブアルバムですが、DC Go-Go のバンドはどれをとっても、スタジオ録音より、ライブの方が段違いにいいのはどうしてなんでしょう。

Trouble Funk の特徴は、パーカッションの多用、シャッフルビートを基礎とした3連打のドラムパターン、P-Funk に強く影響を受けたうねるシンセと永遠に続くループ、コール・アンド・レスポンス、でしょうか。
特に、コール・アンド・レスポンスと、エンドレスのループはライブならではのものになりますので、「ライブ最高」となるのは仕方のないことです。
このライブ・アルバムは、その特報を余すところなくパックしています。

一応4曲入っていますが、それぞれは曲名がなく、Part A〜D です。ただ、"Drop the Bomb" などの曲をエンドレスに続けている感じです。
当時出たのが 12inchの2枚組ということで、15分程度に編集した4パートとなっているんでしょう。
ただ、元は全部繋がっているのかもしれません。というのは、パートの終わりが次のパートの最初にフェード・アウト、フェード・インしているのが明らかなのが複数パートで認められます。

1981年は僕が高校1年の時。アメリカの一角でこんな音楽が生まれていたなんて、全く知らない生活を送ってました。
この前、佐野元春のライブ映像を見返していたのですが、1984年の "Visitors Tour" の "Complication Shake Down" のライブのパーカッションの多用は、明らかに Trouble Funk の影響を受けたものに感じました。彼が生活してた N.Y. に DC Go-Go の波が伝わっていたのかは謎ですが。
ちなみに 80 年代後半 New Jack Swing が DC Go-Go に対して N.Y.  Go-Go と呼ばれていたんですが、僕にはビート以外の共通点は分からず、全く別物に感じます。Teddy Riley は DC Go-Go に影響を受けたと言っているようですが。

いずれにしても、最高です!


  1. Part A
  2. Part B
  3. Part C
  4. Part D


  • Bass : Tony Fisher
  • Drums : Emmett Nixon
  • Keyboards : James Avery, Robert Reed
  • Lead Guitar : Chester Davis
  • Percussion : Mack Carey, Timothy David
  • Saxophone : David Rudd
  • Trombone : Gerald Reed, Robert Reed
  • Trumpet : Taylor Reed

2024年4月6日土曜日

He's Coming / Roy Ayers Ubiquity (1971)

Miles が "Bitches Brew" を出したのが1970年でしたかね。
それからほとんど日も経たない1971年に本作が出されているのは、Roy Ayers の先進性でしょうね。

Mizell Brothers が活躍するのも1972年以降。"On the Corner" も1972年です。
このアルバムで重要なパートとなっているフルートを使ったファンク・ジャズも当時それほどなかったはずです。

このアルバムでは、ニュー・ソウル・ムーヴメントにも呼応しているようにも思えます。
"What's Gong on" が1971年。 

そう言う意味で鬼才ですよね。

自身はヴァイブ奏者ですが、ここではその演奏は控え目。キーボードの方が目立っています。
ファンク・ジャズ、クロス・オーバー、フュージョン、スピリチュアル・ジャズ....なんとでも呼べます。
名曲は "We Live In Brooklyn Baby"。ヴィブラフォンとストリングスが特徴的です。


  1. He's A Superstar
    • Written by Myrnaleah Williams, Roy Ayers
  2. He Ain't Heavy He's My Brother
    • Written by Bobby Russell, Bobby Scott
  3. Ain't Got Time
    • Written by Roselle Weaver
  4. I Don't Know How To Love Him
    • Written by Andrew Lloyd Webber, Tim Rice
  5. He's Coming
    • Written by Roy Ayers
  6. We Live In Brooklyn, Baby
    • Written by Harry Whitaker
  7. Sweet Butterfly Of Love
    • Vocals : Sandy Hewitt
    • Written by Emily Jane Manning
  8. Sweet Tears
    • Written by Roselle Weaver, Roy Ayers
  9. Fire Weaver
    • Written by Roy Ayers


  • Electric Piano, Organ, Vocals : Harry Whitaker
  • Vibraphone, Organ, Vocals : Roy Ayers
  • Backing Vocals : Carol Smiley, Gloria Jones, Victoria Hospedale
  • Bass : John Williams (except on #6), Ron Carter (on #6)
  • Congas : Juma Santos
  • Drums : David Lee, Jr.
  • Drums, Percussion : Billy Cobham
  • Guitar : Bob Fusco (on #6), Sam Brown (except on #6)
  • Soprano Saxophone, Flute : Sonny Fortune
  • Strings : Selwart Clarke
  • Engineer : Rudy Van Gelder
  • Producer : Myrnaleah Williams
  • Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey


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2024年4月2日火曜日

告白 / チャットモンチー (2009)

3枚目のアルバム。
「シャングリラ」で大ブレークしたアルバム「生命力」の次とあって、期待が高まっていたでしょうね。

スピード感のある曲が多いように思います。
「風吹けば恋」なんかは最たるもの。いいノリです。自主作成CD「チャットモンチーになりたい」(2004年)収録曲の再録。資生堂「シーブリーズ」CMソングのようですが、覚えてません。

全員がヴォーカルをとる「長い目で見て」も面白いですね。ドラムパターンがカッコいい。
全体的にチャットモンチーはドラムが凝ってますね。何かしらギミックを入れてくる。

今まで作詞を誰がやっているのか気にしてなかったんですが、基本的には高橋と福岡が担当してるんですね。意外でした。曲を書いてる橋本が歌詞も書いているもんだと思ってました。

今回は亀田誠治といしわたり淳治の2人をサウンドプロデューサーに起用。ドライブ感とギターロック感のそれぞれの良さが曲に反映されていると思います。


  1. 8cmのピンヒール [高橋久美子/いしわたり淳治]
  2. ヒラヒラヒラク秘密ノ扉 [高橋久美子/いしわたり淳治]
  3. 海から出た魚 [福岡晃子/亀田誠治]
  4. 染まるよ [福岡晃子/亀田誠治]
  5. CAT WALK [高橋久美子/亀田誠治]
  6. 余談 [橋本絵莉子/亀田誠治]
  7. ハイビスカスは冬に咲く [高橋久美子/亀田誠治]
  8. あいまいな感情 [高橋久美子/チャットモンチー]
  9. 長い目で見て [福岡晃子/いしわたり淳治]
  10. LOVE is SOUP [福岡晃子/いしわたり淳治]
  11. 風吹けば恋 [高橋久美子/いしわたり淳治]
  12. Last Love Letter [福岡晃子/チャットモンチー]
  13. やさしさ [橋本絵莉子/いしわたり淳治]

作曲:橋本絵莉子 [作詞/プロデューサー]


  • 橋本絵莉子:Vocals, Guitars, Sauce Pan (#10), Finger Snap (#10)
  • 福岡晃子:Bass, Vocal (#9), Pan (#10), Finger Snap (#10)
  • 高橋久美子:Drums, Vocal (#9), Bongo (#7), Tambourine (#8.11), Wood Block (#8), Milk Pan (#10), Finger Snap (#10), Cow Bell (#11), Tongue Click (#12)


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