2022年9月25日日曜日

Still Over It / Summer Walker (2021)

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 Summer Walker は PV のイメージが強く、アメリカで何て言うのか知らんけど、コギャルの代表、長いつけまつ毛、必要以上に胸を強調したファッション・スタイル、といったイメージ先行型で、正直いい印象を持ってませんでした。

しかし、音楽を聴いてみると、これが素晴らしい!!

Summer Walker だけあって、夏にピッタリ。チル・アウト・ミュージックです。(ちなみに Summer Walker は本名みたいです)

アメリカの R&B シーンはこういった、抑揚の少ない、ダークかスローな音楽の全盛のように思いますが、そんな中でも Summer Walker は際立っていいと思います。

メロウともちと違う、やっぱチル感でしょうかね。
なんでしょう、ヒット曲がある、といったポップス界とは一線を画したスタンスが潔い。
アルバム全体を聴いて、そのチル感に浸れ!といった感じでしょうか。


  1. Bitter (Narration by Cardi B)
  2. Ex for a Reason (Featuring JT)
  3. No Love (Featuring SZA)
  4. Throw It Away
  5. Reciprocate
  6. You Don't Know Me
  7. Circus
  8. Insane
  9. Constant Bullshit
  10. Switch a Nigga Out
  11. Unloyal (Featuring Ari Lennox)
  12. Closure
  13. Toxic (Featuring Lil Durk)
  14. Dat Right There (Featuring Pharrell Williams)
  15. Screwin (Featuring Omarion)
  16. Broken Promises
  17. Session 33
  18. 4th Baby Mama (Prelude)
  19. 4th Baby Mama
  20. Ciara's Prayer



2022年9月17日土曜日

Naturally / J. J. Cale (1971)

元祖レイド・バック。

J. J. Cale は Eric Clapton のカバーが有名で、それしか聴いたことがなかったのですが、本物はやっぱり本物でした。
Clapton が一番影響を受けたミュージシャンと公言しているようですが、僕から見ると、影響を受けたレベルではなく、コピーをやっている印象です。
同じく Clapton は The Band のメンバーになりたかったと言っている通り、The Band にも多大な影響を受けています。
Clapton の活動を見ると、ブルーズへの傾倒が顕著ですが、彼自身は、自分の音楽をやっているというよりは、J. J. Cale や The Band のコピーをやっているという感覚に近いんじゃないかと思ったりします。

というわけで、初めてまともに J. J. Cale のアルバムを聞いたわけですが、改めて「素晴らしい!」という感想です。

この夏最大のヒットです。

フックの強いキャッチーさはまるでなく、派手な演奏もない。
ブルーズ、ジャズ、カントリーの要素はあるけど、それぞれのルーツに忠実なわけでもない。
売れるかと言われれば売れる要素はない。
ただ一点、レイド・バック感がものすごいんですね。
今の言い方で言うとチル・アウトですかね。
1曲目 "Call Me the Breeze" から "Call the Doctor"、"Don't Go to Strangers" へと続く流れは完璧です。

その他にも "Magnolia"、"Crazy Mama" という名曲もありますし、何よりも彼の名前を世に知らしめた Clapton がコピーした "After Midnight" も収録されています。

一発で好きになりました。


  1. Call Me the Breeze
  2. Call the Doctor
  3. Don't Go to Strangers
  4. Woman I Love
  5. Magnolia
  6. Clyde
  7. Crazy Mama
  8. Nowhere to Run
  9. After Midnight
  10. River Runs Deep
  11. Bringing It Back
  12. Crying Eyes


  • Drums Karl Himmel, Chuck Browning
  • Bass Tim Drummond, Carl Radle, Norbert Putnam
  • Keyboard Bob Wilson, David Briggs, Jerry Whitehurst
  • Steel guitar Weldon Myrick
  • Fiddle Buddy Spicher, Shorty Lavender
  • Dobro Walter Hayness
  • Slide guitar Mac Gayden
  • Harmonica Ed Colis



2022年9月4日日曜日

Cheshire Cat / Ronnie Foster (1975)

オルガン奏者 Ronnie Foster による、70年代中盤のポップ・ソウル・アルバム。

Foster 自身のエレクトリック・ピアノに加え、George Benson のギターがいい感じです。
George Benson が "Breezin'" を出すのは1976年ですが、"Breezin'" にも Foster は参加して、重要な役割を担っています。曲も提供してます。

このアルバムでは、もはやジャズの進化系ではなく、Herbie Hancock 的なソウルへの接近方法です。より直接的というか。
とは言っても、演奏はやはりジャズ出らしくしっかりしています。
そこがやっぱりこのアルバムの魅力でしょうね。

Stevie Wonder の "Tuesday Heartbreak" のカバーもいいですが、1曲目 "Like A Child" とラストの "Heartless" のメロウ・グルーヴさが好きです。


  1. Like A Child
  2. Tuesday Heartbreak
  3. Fly Away
  4. Funky Motion
  5. Cheshire Cat
  6. Heartless


  • All music composed by Ronnie Foster
  • Except #2 by Stevie Wonder


  • Bass : William Allen, Gary King (#3, #5, #6) 
  • Percussion : James Mtume
  • Drums : Dennis Davis
  • Guitar : Joe Beck, George Benson (#5) 
  • Vocals, Keyboards : Ronnie Foster