2022年5月1日日曜日

Coney Island Baby / Lou Reed (1975)

Coney Island はニュー・ヨークの東、Lou Reed が生まれ育ったブルックリンの南端の地名です。

このアルバムのいくつかの曲は、当時のガールフレンド Rachel へのラブ・レターと言います。ちなみに彼女は性転換者です。
表題曲の中でも直接 Rachel の名前が出てきます。

I'd like to send this one out to Lou and Rachel, and all the kids at P.S. 192.

P.S. はパブリック・スクールのこと。実在の P.S.192 が Lou Reed とどういう関係なのか僕は知りません。

アルバムは全体として、ゆっくりとして、静かな印象。
それでいて、メロディアックで、分かりやすくもあります。

表題曲は、Lou Reed の曲の中でも代表曲と言える名曲だと思います。

このアルバムは、ボーナス・トラック付きなのですが、その中でも、"Crazy Feeliong" のデモ・バージョンが素晴らしい!
ロックで、ロールしてます。かき鳴らすアコースティック・ギターのロール感がたまりません。
この曲を仕上げて、最終バージョンに持っていくんだから、ミュージシャンってほんとすごいと思います。

最終バージョンはスライド・ギターとコーラスが特徴で、それが牧歌的で明るい印象をもたらしているのですが、デモ・バージョンでは全くスライド・ギター・アレンジもありませんし、コーラスもありません。
でも僕、こっち(デモ)の方が好き。

"Coney Island Baby" のデモもいいです。こちらもアコギとヘビーなエレキが効いていて、歌詞がハッキリ発音して聞きやすい。最終バージョンはボソボソ喋ってますからね。

ちなみに、"She's My Best Friend" は Velvet Underground でもやってますが、これまた全く違うアレンジです。

正直、Lou Reed は "Transformer" から続く3枚しか聴いたことがなかったのですが、改めて他も聴いてみようと思わせる1枚でした。


  1. Crazy Feeling
  2. Charley's Girl
  3. She's My Best Friend
  4. Kicks
  5. A Gift
  6. Ooohhh Baby
  7. Nobody's Business
  8. Coney Island Baby
  9. Nowhere at All (bonus track)
  10. Downtown Dirt (bonus track)
  11. Leave Me Alone (bonus track)
  12. Crazy Feeling (bonus track)
  13. She's My Best Friend (bonus track)
  14. Coney Island Baby (bonus track)


  • Lou Reed – vocals, rhythm guitar, piano
  • Bob Kulick – lead guitar, slide guitar
  • Bruce Yaw – bass guitar
  • Michael Suchorsky – drums, percussion


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