2021年9月26日日曜日

Tribute To Arsenio Rodríguez / Orquesta Harlow (1971)

前年に亡くなったラテン界の大先輩 Arsenio Rodríguez に捧げるカバー・アルバム。
盲目のパーカッショニスト、バンドリーダーにて、ラテン・ミュージックにニューヨーク・サルサへの道を示した重要人物です。

冒頭の Arsenio は Larry Harlow と Ismael Miranda の曲で、それ以外は Arsenio Rodríguez の曲になります。オリジナルもカバーも見事なサルサとなっているのは見事です。

Ismael Miranda のヴォーカルは生き生きとしていいですね。
Harlow も Miranda も、Fania All-Stars では重要なメンバーでした。


  1. Arsenio
  2. Tumba Y Bongo
  3. Saludos A Todos Los Barrios
  4. No Me Llores
  5. Sueltala
  6. El Terror


  • Bass : Lydio Fuentes
  • Congas : Frankie Rodriguez
  • Piano : Larry Harlow
  • Timbales : Phil Newsum
  • Trombone : Leopoldo Pineda, Sam Burtis
  • Trumpet : Larry Spencer, Ralp Castrello*
  • Vocals : Ismael Miranda
  • Producer : Jerry Masucci & Larry Harlow


2021年9月18日土曜日

Nomad Soul / Baaba Maal (1998)

グローバルマーケット向けの意識が強いように感じました。
英語のコーラスに R&B の楽器フォーマット、シンセサイザーも多用されています。
それでもアフリカを強く感じるのは、言語の力が大きいのでしょうか。
ラップが英語のフォーマットであるのと同じように、サルサはスペイン語のリズムが合っています。
ここで使われているのは、おそらくセネガルの言葉でしょうが、その言語が独特のノリを生み出しているように思います。
Baaba Maal はフラニ族なので、フラニ語を使っているものと思われます。

ラスト曲 "Lam Lam" は、Brian Eno のプロデュースです。


  1. Souka Nayo (I Will Follow You)
  2. Africans Unite (Yolela)
  3. Mbolo
  4. Cherie
  5. Fanta
  6. Guelel
  7. Douwayra
  8. Iawa
  9. Yiriyaro (Percussion Storm)
  10. Koni
  11. Lam Lam


2021年9月4日土曜日

Heaux Tales / Jazmine Sullivan (2021)

14トラックですが、6トラックはおしゃべりなので、曲は8曲、EPの扱いですかね。

"Heaux" とは調べた限り「あばずれ女」といったような意味でしょうか。6トラックのおしゃべりは、6人の女性が語る "Tale"=物語です。

語られているのは「女性の性」「同性愛」「自立」「解放」など。

曲のテーマも、フェミニズム、セクシュアリティ、クラシズムなどですから、語りと曲が相まって、アルバム全体のテーマを形作っているのでしょう。

曲調は、視覚で言えば暗く、味覚で言えば渋く、そんな感じ。最近の流行りなんでしょうか。H.E.R. や Jhené Aiko と同じような感覚を受けました。

Ari Lennox、Anderson .Paak、H.E.R. が参加しています。


  1. Bodies (Intro)
  2. Antoinette's Tale
  3. Pick Up Your Feelings
  4. Ari's Tale
  5. Put It Down
  6. On It (featuring Ari Lennox)
  7. Donna's Tale
  8. Pricetags (featuring Anderson .Paak)
  9. Rashida's Tale
  10. Lost One
  11. Precious' Tale
  12. The Other Side
  13. Amanda's Tale
  14. Girl Like Me (featuring H.E.R.)