2020年12月24日木曜日

革命 / andymori (2011)

何と言っても、andymori の魅力は、その疾走感でした。
"everything is my guitar" を最初にラジオで聞いた衝撃は忘れられません。
スピードと溢れる言葉。

そのイメージのままセカンドアルバムまで走ってきたけど、このサードアルバムでちょっと立ち止まった感じ。

表題曲 "革命" はストレートなロックンロールで、この曲がこのアルバムを表しています。少し思わせぶりな歌詞。届きたいが届かない現実。

もはや、このアルバムでは疾走感は感じられません。


  1. 革命
  2. 楽園
  3. Weapons of mass destruction
  4. ユートピア
  5. スーパーマンになりたい
  6. ダンス
  7. ボディーランゲージ
  8. Peace
  9. 無までの30分
  10. Sunrise & Sunset
  11. 投げKISSをあげるよ


  • 小山田 壮平: G,V
  • 藤原 寛 : B
  • 岡山 健二 : D


The Hissing of Summer Lawns / Joni Mitchell (1975)

"Court and Spark" に続く7枚目のスタジオアルバムになります。

前作ほどフックのある曲は揃っていませんが、聴きこむほどに良さが染みてくる名作です。

何と言っても、そのサウンドへのこだわりです。実に繊細。
ジャズへの傾倒を言われることが多いのですが、それほどジャズらしさは感じません。おそらく、彼女がイメージするサウンドを再現しようとすると、テクニシャンが必要だったのではないかと思います。

ポップなロックン・ロール "In France They Kiss on Main Street" でアルバムは始まりますが、驚きなのは2曲目 "The Jungle Line" です。アフリカのドラム・サウンドが大胆にフィーチャされており、そこにムーグ、ギターが絡まります。かなり挑戦的なサウンドですが、こういう音楽を作れるところが、Joni Mitchell を偉大なミュージシャンたらしめているのかもしれません。

歌の内容は、僕も敬愛する Henri Rousseau へのオマージュ。
"They go steaming up to Blooklyn Bridge, steaming up the jungle line"

その他 "The Hissing of Summer Lawns"、"The Boho Dance" など、味わい深い曲が揃っています。

ちなみに、彼女のファンである Prince は、このアルバムを最も愛しているとのこと。ちょっと分かるような気がします。


  1. In France They Kiss on Main Street
  2. The Jungle Line
  3. Edith and the Kingpin
  4. Don't Interrupt the Sorrow
  5. Shades of Scarlett Conquering
  6. The Hissing of Summer Lawns
  7. The Boho Dance
  8. Harry's House; Centerpiece
  9. Sweet Bird
  10. Shadows and Light


  • Victor Feldman : Congas, Keyboards, Vibraphone
  • Joe Sample : Keyboards
  • Wilton Felder : Bass
  • Larry Carlton : Guitar
  • Jeff Baxter : Guitar
  • Robben Ford : Guitar
  • David Crosby : Vocals
  • Graham Nash : Harmonica, Vocals
  • James Taylor : Guitar, Vocals


2020年12月12日土曜日

Have Fun / シンリズム (2017)

"シンリズム"ってなんと本名らしい。ミュージシャンにならないといけない名前をつけましたね。

この2枚目のアルバムは、ストレートなポップ・ミュージックで好感が持てます。
歌詞の内容はなんてことはない日常。意味深な言い方や、怒りやアジテーションや応援の表現なんかはなく、なんだろう、素直な正確なんだろうなと思います。

ビックリなのは、"ショートヘア"。SHISHAMO 宮崎朝子をフィーチャして、彼女のボーカルから始まる女性目線の曲です。でもシンリズムの曲調は、全体的に女性ボーカルの方が合ってるかも。というか、宮崎朝子の声がいいんだろうか。

"遊びロック"では、ギターロックにも挑戦していて、意外とバリエーションに富んだ内容になっていると思います。

聞くところによるとシンリズムは神戸出身らしい。それ聞くだけでちょっと応援しようという気になりました。1997年生まれということなので、大学は卒業したのかな。このアルバムは大学生のときに作ったらしいです。


  1. 彼女のカメラ
  2. FUN!
  3. 春の虹
  4. ラジオネームが読まれたら
  5. ATTACK! ATTACK! ATTACK!
  6. Pure
  7. 話をしよう
  8. 遊びロック
  9. ショートヘア
  10. 長く続く道
  11. Music Life


2020年12月6日日曜日

Beauty Behind the Madness / The Weeknd (2015)

ドラッグ、セックス、犯罪というダークな世界観音楽の中心的存在 The Weeknd のセカンド・アルバムにして、彼をスターダムに昇らせたヒット・アルバムです。

サウンド的には、ヘビー R&B とでも言うんでしょうか。音数の絞りとシンセとコーラスの重装のコントラストが効いています。
また、80年代のシンセ・ポップ的なところもあり、決してヘビー一辺倒ではないところが不思議な感じです。
"Can't Feel My Face" はベース・ラインの効いたダンス・チューンですし。

特徴は、やはり彼の声。ファルセットを含めた高音が綺麗で艶かしい。
世間が言うように、また本人がリスペクトしているように、Micheal Jackson 的な感じが強く感じられます。


  1. Real Life
  2. Losers (feat. Labrinth)
  3. Tell Your Friends
  4. Often
  5. The Hills
  6. Acquainted
  7. Can't Feel My Face
  8. Shameless
  9. Earned It
  10. In the Night
  11. As You Are
  12. Dark Times (feat. Ed Sheeran)
  13. Prisoner (feat.Lana Del Rey)
  14. Angel


Produce:Jason "Daheala" Quenneville, Stephan Moccio,  Carlo "Illangelo" Montagnese, Labrinth, The Pope, Kanye West, Ben Billions, Mano, Dannyboystyles, Quenneville, Ali Payami, Max Martin, Peter Svensson