Gonzalo Rubalcaba を聴いてみようと思って、このアルバムを手にしました。
結果、これが Rubalcaba の魅力がいっぱい詰まったアルバムなのかどうかは分かりませんでした。
ベーシストの Charlie Haden と、ピアニストの Rubalcaba 、ドラムの Ignacio Berroa を基本として、曲によってサックス、バイオリン、ギターを組み合わせた編成となっています。
Rubalcaba 作曲などの数曲はピアノが前面にフィーチャされていますが、それ以外はサックス、バイオリン、ギターの音色が「いい感じ」を出しています。特に Pat Metheny アコースティック・ギターの #2 はいいですね。
ボレロをやらないか、ということで Haden が Rubalcaba に声を掛けていて、忙しい2人がやっと2000年に録音できたものらしいです。メキシコとキューバのボレロ・クラシックから8曲、Haden 2曲、 Rubalcaba 1曲の計11曲が録音されています。
ボレロというのは、スペインで18世紀に始まったダンス音楽ですが、南米に渡ってからは様相を変え、ゆっくりとしたバラード音楽になります。まずキューバから広まり、メキシコに移りました。そういう意味ではスペイン語圏の音楽ですかね。僕の大好きな"Buena Vista Social Club" で再発掘された Ibrahim Ferrer も「ボレロ歌手」ということになっています。
全曲スロー・バラード。アルバムタイトルのとおり、夜を思わせる落ち着いた雰囲気を醸し出していて、バーなどでは最適の BGM でしょうね。