サクソフォン・プレイヤー Jimmy Castor 率いる The Jimmy Castor Bunch の代表作。
"It's Just Begun" は多くのサンプリングに使われている模様。僕は詳しくありませんし、なぜそこまで使われるのかは分かりません。
サックス・プレイヤーだけあって、ホーンの使い方とフレーズがカッコいいからなんでしょうかね。
映画 FLAHDANCE のブレークダンスのシーンで使われている(当時全くきづきませんでしたが)のを見ると、意外と Hip & Hop と相性がいいみたいです。
Gil Evans にとって、この月曜の夜の定期演奏は、自身のパーマネント・オーケストラを持つという意味で、非常に大きなものだったと想像できます。実験と実証を自由にでき、各楽器パートの信頼関係の中で演奏できるというのは、ある意味彼にとって理想的な形だったのではないでしょうか。
ここで演奏されているのは、”Voodoo Chile”, “Orange was the Color of Her Dress the Silk Blue”, “Jelly Roll”, “Stone Free” など、後期 Evans が繰り返し演奏したレパートリーになりますが、どれを聴いてもすばらしいです。
彼のオーケストラは、ソロイストのソロの連続によって成り立っている、という特殊な形態をとっていたようで、ここでの演奏もそのような形です。この時期は、テナーの George Adams 中心に、ペットの Lew Soloff やチューバの Howard Johnson などが絡む形になっています。昔のようにカチッとオーケストレーションを決めて演奏するのではなく、自由が支配しています。
なんと言っても、1曲目 "Give The People What They Want" のハイハットはらの始まりが印象的です。ストリングスではなく、ブラスを大きくフィーチャしています。
次はいきなりラブ・バラッド "Let Me Make Love To You"。こちらはメロウなギターとストリングスの典型的なフィラデルフィア・ソウルです。同じく4曲目 "Where Did We Go Wrong" もいいです。