2017年5月29日月曜日

Ship Ahoy / The O'Jays (1973)

アフリカからの奴隷船を描いたのが表題曲です。
まるで、Roots のようです。小学校のときはやったよなぁ。
9分を超える大作で、このアルバムの核心となっています。

一方で、このアルバムの中のハイライトの曲はラブソングです。
"Now That We Found Love", "This Air I Breathe" は名曲ですね。

前作 "Back Stabbers" に続くフィリー・ソウルの傑作で、それに社会性を加えたような感じですかね。

2017年5月21日日曜日

Feats Don't Fail Me Now / Little Feat (1974)

1曲目の "Rock & Roll Doctor" からノック・アウトです。
サザン・ロックでありながら、根っからのウェスト・コースト。
僕はリアル・タイムでは知らないですが、そりゃカッコ良かったでしょうよ。
なんてったってスライド・ギターですから。

前作 "Dixie Chicken" で完成の域に達したレイド・バック & ニュー・オリンズ路線ですが、それをバンド的に発展させたのが本作と言えるのではないでしょうか。Lowell George が少し控えめになって、他のメンバーが前に出てきた感じです。バラエティに富んでいる分、聴きごたえがあります。

僕が初めて Little Feat を聴いたのは、 "Sailin' Shoes" で、 Robert Palmer の影響でした。同じくサザン路線を踏襲した "Sneakin' Sally Through the Alley" の1曲目が "Sailin' Shoes" のカヴァーでしたから。

それにしても、Neon Park 作のこのへんてこなジャケットは、 1971年の Ry Cooder "Into the Purple Valley" と何か関係あるのでしょうか?

2017年5月14日日曜日

King of Latin Soul / Joe Bataan with Los Fulanos (2009)

サルサ、ラテンというよりは、ロック、R&Bに近い感じがします。

ブーガルー界の大御所、 Joe Bataan が、スペインのラテン・ファンクバンド Los Fulanos をバックに、かつての自身の名曲をセルフ・カヴァーしています。
オリジナルにはオリジナルの良さがあるのですが、こちらはこちらで、カッコいいです。
少しずつ現代風にアレンジして、エッジが立っております。

"Subway Joe"、"Mestizo"、"Johnny's No Good"、"Special Girl"、"Rap-O-Clap-O" なんかは、こちらの方がフィール・グッドです。 Gil Scott-Heron のカヴァー "The Bottle" もよし。

ラテンとロックとR&Bの中間あたりで、ふわふわと浮遊している、そんな立ち位置に自分を見出しているのでしょうか。いい立ち位置です。

2017年5月2日火曜日

Journey Through the Secret Life of Plants / Stevie Wonder (1979)

環境ドキュメンタリー小映画「The Secret Life Of Plants」のサウンド・トラックとして製作されましたが、映画自体は公開されなかったようです。

サウンド・トラックらしく、いくつかの曲は(特に前半)インスツゥルメンタルですし、驚くことに日本の唱歌のようなものも入っています。そのあたりが、他の Stevie 作品と大きな相違があり、評価を分けているところなのでしょう。
前作 "Songs in the Key of Life" から3年待たされたファンとしては、「なんじゃこれは」という感覚だったのかもしれません。

そんな中でも、 "Send One Your Love" のような傑作を混ぜてくることろがスゴイですよね。
Syreeta Wright の歌声もあざやかな曲もいくつかあります。