「字幕スーパー」は、映画の編集用語で、文字を Superimpose すること。
つまり "Superimposition" は重ねること。
何に何を重ねたのかの真意は分かりませんが、僕はラテン音楽にジャズを重ねたように感じました。
旧来のラテン音楽と、新しいラテン音楽のミックスのようなところもあるでしょうし、ルンバやマンボとサルサのミックスのようなところもあるでしょう。
発売当初のLPのA面は、ハードなラテンでボーカル入り、裏返してB面は情緒的、ジャズ的なところのあるルンバ3部作と言われるインストルメンタルナンバー。その重ね合わせでもあるでしょう。
前半3曲(A面)はどれも素晴らしいラテンナンバー。単純に楽しめます。
後半3曲(B面)は全然違い、ジャムセッション的にインプロビゼーションとそのアンサンブルが楽しめます。
ラストの "17.1" は不可思議なタイトルですが、3人のパーカッショントリオの平均年齢とのこと。若い!
19歳のティンバレス奏者の Nicky Marrero、17歳のコンガ奏者の Eladio Pérez、13歳のボンゴ奏者 Tommy "Chuckie" López。ただ、単純に足して3で割っても "17.1" にならないですが。
- La malanga [Rudy Calzado]
- Pa' huele [Arsenio Rodríguez]
- Bilongo [Guillermo Rodríguez Fiffe ]
- Qué lindo eso, eh! [Eddie Palmieri]
- Chocolate Ice Cream [Alfredo "Chocolate" Armenteros, Eddie Palmieri]
- 17.1 [Eddie Palmieri]
- Eddie Palmieri : Piano
- Jose Rodríguez : Trombone
- Lewis C. Kahn : Trombone
- Alfredo “Chocolate” Armenteros : Trumpet
- Nicky Marrero : Timbales, Percussion Effect (“Chocolate Ice Cream”, “Que Lindo Eso, Eh!”)
- Eladio Pérez : Conga
- Tommy “Chukie” López : Bongo
- Israel “Izzy” Feliu : Bass
- Andy González : Bass
- Roberto Franquiz : Bell
- Rudy Calzado : Percussion
- Ismael Quintana : Lead Vocal
- Arturo Campa, Justo Betancourt, Elliot Romero : Chorus
- Manny Oquendo : Percussion, Timbales, Bongo (Guest)
- Miguel Estivill : Producer, Coordinator
- Ely Besalel : Album Design and Illustrations
https://fania.com/record/superimposition/