2019年6月30日日曜日

Hello Happiness / Chaka Khan (2019)

66歳だそうです。
おばあちゃんはけっこう攻めてます。
昨年出た "Like Sugar" は、ベースラインがカッコいいダンス・ミュージックです。音が新しい。
表題曲の "Hello Happiness" もほぼ同じフォーマットの、こちらもソリッドでベースラインが特徴的なカッコいい曲です。
どちらも、 Switch と Sarah Ruba Taylor 夫妻のプロデュースで、Sam Wilkes のベース。

前作 "Funk This" も攻めてましたが、また違った攻め方ですね。12年ぶりだそうです。完全に R&B というフォーマットを超越しています。

"Like Sugar" のミュージック・ビデオもカッコいいし、 "Hello Happiness" は歌詞がいいですね。"Goodbye Sadness, Hello Happiness"
ジャッケットがイマイチなのだけが残念。

2019年6月23日日曜日

De Todas Maneras Rosas / Ismael Rivera (1977)

イイ!
Ismael Rivera のアルバムは、どれ聴いてもイイです。
ジャストなサルサのリズムに、素朴なヴォーカル。
70年代のサルサ全盛の時でも、きっと異彩を放っていたことでしょう。
安定感抜群です。どの曲も素晴らしい。

スペイン語がサッパリ分からないので、歌の意味が分からないのが残念です。

2019年6月16日日曜日

Hive Mind / The Internet (2018)

The Internet は初めて聴きましたが、非常にクールですね。
こういうの、好きです。

最初に聴いた時は、抑揚の少ない曲調のように感じて、少し退屈かな、と思ったのですが、逆にこれくらいの落ち着き度合いの方がクセになります。

彼らの特徴は、メロウ・ファンクだと思うのですが、シングルになったような曲は多少激しめです。ちょっとムリがあるように感じますが、それもまた良し。
時折の美しいギターの音色もイイです。

2019年6月9日日曜日

労働なんかしないで 光合成だけで生きたい / スガシカオ (2019)

正直、前作 "THE LAST" は傑作だったと思います。改めて今回のアルバムを聴いて確信しました。
本人も言っているように、これは最高傑作ではないでしょう。
しかし、聴き込めばいい曲がそろっています。
"遠い夜明け"、"スターマイン"、"黄昏ギター" あたりのメロディックな曲と、ファンク "マッシュポテト&ハッシュポテト"、"ドキュメント2019" なんかがあい混じった、バランスの良いアルバムだなあと思います。

それにしても、"労働なんかしないで光合成だけで生きたい" とか "あんなこと、男の人みんなしたりするの?" とか "おれだってギター1本抱えて田舎から上京したかった" とか、今回のアルバムでは何だか長いタイトルが特徴的ですね。

"労働なんかしないで光合成だけで生きたい" は誰かの会話がヒントのようですが、痛々しくもリアルな曲です。きついところを突いてきます。

2019年6月2日日曜日

A Night on the Town / Rod Stewart (1976)

ルノワールの名画「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場」のパロディで、なぜだかぽっかり空いたところにロッドがいるという、笑えるジャケットです。何となく楽しそうな雰囲気が良かったんでしょうかね。

アルバム的には、”Atlantic Crossing” に続く Warner 2作目で、前作と同じく Tom Dowd プロデュース、かつアメリカのミュージシャンを起用というフォーマットは同じです。

何と言っても、旧A面スロー・サイドの、1曲目〜4曲目が素晴らしい。
“Tonight's the Night (Gonna Be Alright)", "The First Cut Is The Deepest", "Fool For You", "The Killing of Georgie, Pts. 1 & 2"

Cat Stevens の "The First Cut Is The Deepest" はいろんな人がカバーしてますが、Rod Stewart のバージョンが一番完成度が高いんじゃないでしょうか。
また、ゲイの友人の殺害をベースにした "The Killing of Georgie" は Dylan に Lou Reed 風が重なり、さらに Prt.2 では Beatles の "Don't Let Me Down"のメロディに乗せるという面白い曲になっていますが、いい曲です。