2018年10月28日日曜日

Starboy / The Weeknd (2016)

カナダシンガー The Weeknd の3rd. アルバムで、1st. と 2nd. でスターになった男の苦悩を描いています。

このアルバムの中では、Daft Punk が参加している2曲 "Starboy" と "I Feel It Coming" が素晴らしい!2013 の Nile Rodgers と組んだ "Random Access Memories" 、2014の Pharrell Williams の "GIRL" に続くプロジェクトと言っていいでしょう。かなり Daft Punk の色が強く出ています。

The Weeknd のアルバムを聴くのは初めてですが、歌声はかなり Michael Jackson に似ていると感じました。曲調もかなりポップです。おそらくヒップホップカルチャーの人だと思いますが、 Michael Jackson になかったヒップホップの要素を掛け合わせ、ダークな歌詞もミックスしたところが今風を感じさせます。

60th グラミーのベスト・アーバン・コンテンポラリーを受賞しています。

2018年10月20日土曜日

Secrets / Robert Palmer (1979)

"Double Fun" の次は、何とロックへの挑戦でした。前3作は ブルー・アイド・ソウル の路線をひた走っていましたが、俺もロックできるぞ、なのか、たまたまロックやることが心地よかったのか。続く "Clues" もロックと言えばロックですが、どちらかといえば、Gary Numan に触発されたテクノ・ロックですので、これ以降ロック路線、というわけでもなさそうです。
ロック、テクノ、ワールド・ミュージックへの扉を開いたというべきなのかもしれません。

"Secrets" のハイライトは、何と言っても1曲目の "Bad Case of Loving You (Doctor, Doctor)" でしょう。Moon Martin が前年に出した曲を1年後にカバーしましたが、オリジナルより Robert Palmer バージョンの方が断然有名になりました。これが、ギター・サウンドのガンガンのロックなんですね。後のヒット "Addicted To Love" への前触れと捉えられなくもありません。
続く "Too Good to Be True" は、 Palmer オリジナル。変則レゲエリズムの心地よい佳曲です。
3曲目は、Todd Rundgren の "Can We Still Be Friends?" を忠実にカバーしています。Todd Rundgren は本当にいい曲を書きますね。
このアルバムの中で、唯一(?)のソウルバラード "Mean Old World" もいい曲です。
さらに、これも Palmer のオリジナル "What's It Take?" は、少しカリビアンの香り。このアルバムが、 Palmer の好きなバハマ録音だということを思い出させます。

2018年10月14日日曜日

Crucial Reggae: Driven by Sly & Robbie (1982)

Sly Dumber と Robbie Shakespeare の2人がやっていて、かつバックをつとめている Taxi レコードのコンピレーション。ポップ・サイドの曲が集められているらしい。

サウンドは極めてオーソドックス。アバンギャルドなところはありませんが、そのベースとドラムのさりげない主張が素晴らしい! まさしく "Driven by Sly & Robbie" 。
The Mighty Diamonds, Dennis Brown, Yellowman などの有名どころの曲もありますし、Jimmy Riley の "Sexual Healing" (もちろん Marvin Gaye のカバー) がいい感じ。

ベースとドラムのレゲエサウンドが心地いい1枚です。

2018年10月11日木曜日

All Day Music / War (1971)

Eric Burdon と袂を分かった War の快心作。
乾いたアーシーなファンク・サウンドが心地いいです。
決してメロディー的にキャッチ―なものはないのですが、サウンドで押してきます。
まずはタイトル曲 "All Day Music"。フォーキーでラテン・フレイバー、オルガンとハーモニカが効いています。日曜日の午後に聴きたい。
そして "Slippin' into Darkness"。ゴスペル調に始まりますが、途中からの図太いベースラインと、ユニゾンするギターと、タイトなドラムで、ファンキー地帯へ。
ロック、ラテン、ファンク、ブルーズのミクスチャ―がいいサウンドを生み出しているんでしょうね。