2017年12月31日日曜日

FUNKASTiC / スガシカオ (2010)

ダメ押しのもう1枚。今年聴いた中で一番素晴らしい出会いだったスガシカオ氏の9枚目アルバムにして、ソニー系メジャーレーベルからの最後のアルバム。

タイトルからして、ファンクオンパレードかと思いきや、メロディアスな曲も取り混ぜ、なかなかバランスの取れたアルバムです。

最新作 "THE LAST" の身を削り出したような歌詞よりは、少しマイルドになってますが、それでも "サヨナラホームラン" や "雨あがりの朝に" はグッときます。

2017年12月30日土曜日

Moon Safari / Air (1998)

今年最後にして、今年一番気持ちの良いアルバムでした。

フレンチ・エレクトリック・ポップといった感じですが、テクノと言うには、かなりチープな音作りで、それがいい味を出しています。
1曲目 "La Femme d'Argent" でまさにその世界観を表しています。
ミディアムテンポで、ノスタルジック、デジタルではなくアナログな感じ。

"Kelly Watch the Stars" のベースラインなんかは最高です。

ちなみに、 "Air" はフランス語で「エール」と読みます。「エール・フランス」の「エール」ですね。

2017年12月17日日曜日

Brown Sugar / D'Angelo (1995)

最初に D'Angelo を聴いたのは、2000年の "Voodoo" で、これは聴いたことがなかったので、今回が初めてです。

'95年という時代で、このテイストのアルバムを出したのは、改めてすごいなと思います。
ほぼすべてスロー・ナンバー。派手な音はなく、海の底のようなベースライン。ブラック・ミュージックというよりはソウル・ミュージック。
その後のミュージシャンへの影響は計り知れなかったでしょう。
ネオ・ソウルという一大ムーブメントを起こしました。

ジャケットの大きなエリのコートは、 "What's Going On" へのオマージュだそう。僕の大好きな Smokey Robinson のカバーもしてます(が、こちらはオリジナルの方がいいです)。

2017年12月10日日曜日

The Message / Ray Barretto (1972)

何よりも、ジャケットがグッときますね。当時のサルサの熱さが伝わってくるようです。ジャケットでは、(当然ですが)ヴォーカルの Adalberto Santiago よりも、コンガの Ray Barretto が目立ってます。

でも、熱いのはジャケットだけではなく、曲も熱い。ニュー・ヨーク・サルサの名盤ではないでしょうか。

Fania All-Stars の クラブ・チーターでのライブが'71年。Willie Colón の "Cosa Nuestra" が'69年。このアルバムが'72年。そう思うと、ニュー・ヨーク・サルサの黄金時代の真ん中のアルバムなんでしょうね。この次の年に、これもまた名盤の "Indestructible" を出しています。

Ray Barretto は、'68年にブーガルーの "Acid" を出していますが、ちょっとこれはいただけません。僕がブーガルーがあんまり好きじゃないだけですが。
それに比べて、このアルバムは全然違います。すばらしい。