2015年12月31日木曜日

Soy Feliz / Ismael Rivera (1992)

サルサ・シンガーの中で、一番シブいですよね。
派手さのない独特な土臭さはヤミツキになります。
アメリカ生まれではなく、プエルトリコで育ちニューヨークに出てきたという経歴からでしょうか。
このアルバムでも、素晴らしい楽曲を連発しています。
カッコよし。
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2015年12月20日日曜日

Street Lady / Donald Byrd (1974)

"Black Byrd"に続くMizell兄弟プロデュース第二弾。
Harvey Mason, Chuck Rainey, David T. Walkerという、支えるバックがすごい!
Jazzでもなく、Funkでもなく、ユニーク、オリジナルですよね。
Donald Byrdのオープン・トランペットは、いつものようにあくまで伸びやかで晴れた空のようです。
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2015年12月13日日曜日

CK / Chaka Khan (1988)

1984の"I Feel For You"の成功から、その路線を引き継いでの1988の本作です。
音の作りが今となっては少し古さを感じてしまいますが、そこを歌唱力で凌駕している感じでしょうか。
Pop、Soul、Jazz、Rap、とさまざまなカテゴリーに挑戦していますが、かえってまとまりをなくしているのが残念です。

今回の目玉は何と言っても、PrinceとMilesの参加でしょう。"Sticky Wicked"はいかにもPrince!という曲で、この当時の" Sign 'O' the Times”, ”Black Album", "Love Sexy"の路線そのままです。曲の後半にMilesのミュート・トランペットが入ってきますが、さすがにMiles、曲の空気を全部自分の方に持って行ってしまいます。

その他にも、IsleysのChris Jasperの曲や、Billie HolidayとStevieのカバー、Marcus Millerの参加、とまあ、スゴイです。
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2015年12月5日土曜日

Svengali / Gil Evans

Gerry Mulliganのアナグラムだそうです。そう言われれば、ジャケットのアルファベットの色が一致していますね。

とにかくGil Evansのライブアルバムは1曲目です。"Thoroughbred"、シンセサイザーを使ったファンキー・チューンですが、なんせチューバが効いてます。

あとはおなじみのナンバーばかりですが、これほど多くの楽器を使いながら、インプロビゼーションも混ぜて、自分の音楽世界を表現するGil Evansの才能には、いつも感心させられます。

70年代の彼の傑作といわれているアルバムです。
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2015年11月30日月曜日

The Legendary Live Tapes, 1978-1981 / Weather Report

奇跡的な録音がリリースされたものです!
Zawinul, Shorter, Jaco, Erskineの黄金時代のライブです。
ライブ・サウンド・エンジニアがよく残してくれてたものですよね。
大興奮です。
サウンドはめちゃめちゃクリアというほどではありませんが、ライブ感は十分伝わってきます。

このチームの時は、理想とする音楽を理想的に演奏できて、メンバーは楽しかったでしょうね。ジャケット写真が物語ってます。
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Jim / Jamie Lidell

オールドスタイル・ソウルの再現でしょうか。
アレンジはいたってシンプル、エレクトロニック感はほとんどありません。
いい曲が多いです。
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2015年11月14日土曜日

Embrya / Maxwell

深く、暗く沈んだような感覚になる。
ベースが効いていて、心地いい。
空中の浮遊感というより、深海の浮遊感。
新感覚ですね。
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2015年11月8日日曜日

Comedia / Héctor Lavoe

Héctor Lavoe、Willie Colón、Rubén Bladesと、鉄壁の布陣での3rdアルバム。
表題曲は少し異質ですが、相変わらずのクオリティです。

ストリングス・リッチな1曲目、"El Cantante"は10分を超える大作ですが、長さを感じさせない、素晴らしい出来です。
"El Cantante" = "The Singer"は、彼の伝記的映画のタイトルにもなっています。

アルバム・ジャケットがいいですね。
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2015年11月1日日曜日

Mind, Body & Soul / Joss Stone

このとき 、17才?
すごいですね。何曲かにもCo-Writerでクレジットされてるし、何よりもソウルフルな歌声が素晴らしいです。
その声からは、英国人、白人、ブロンド、17才のすべてが想像できません。
少し、全編力みすぎ感があるのが残念ですが、まだ10代ですもんね。

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2015年10月24日土曜日

Pieces / Manassas

Stephen Stillsのバンド"Manassas"の、ファーストアルバムとセカンドアルバムのアウトテイク集ですが、初めの何曲かは本当に完成度が高い。
なんでこれらの曲がボツになったのか分かりません。

よく30年も埋もれていたものですよね。こうしてアルバムにならなかったら、もしかしたら永遠に表に出なかったのかと思うともったいないです。よく出してくれました。

CSN&Y解散後ですし、時代なので、フォーキーな曲やカントリーライクな曲もありますが、やはりStephen Stillsのシブいヴォーカルは、Neil Youngに近いギターロックが合ってますよね。
このアルバムでは枠に収まりきらず、ブルージーな曲、ラテン調の曲もあり、南部出身のStephen Stillsのバックグランドも垣間見させてくれます。
カッコいいです。

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2015年10月18日日曜日

Being with You / Smokey Robinson

こんな顔して、このおっさん、いいハイトーンボイスといいサウンドなんですよね。
表題曲"Being with You"は、当時大ヒットしたみたいですが、無垢な高校生だった僕はそんなことは全然知りませんでした。

モータウンを代表する作曲家なので、全編自作でお願いしたいところですが、いろんな事情か構成を優先させたのか、半数が他作なのが少し残念です。
しかし、それを超越しても、エレガントなアレンジメントはさすがです。
ソフト&メロウ、最高にリッチな音楽時間ですよね。
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2015年10月17日土曜日

Revival / Selena Gomez

アイドルといってあなどるなかれ。
全く甘くなく、ソリッドな曲が並んでいます。
特に最初の4曲は、非常にクールでハイセンス、エレクトリックサウンドが刺さってきます。
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2015年10月3日土曜日

The Clarke Duke Project / Stanley Clarke, George Duke

George Dukeのソウルセンスと、Stanley Clarkeのベースが合わさって、さらに吹っ切れたようにポップを追及しています。
Stanley Clarkeの超絶テクは、僕には正直良く分かりませんが、時にギターのようにも聞こえるスラップ奏法がいい色どりになっていると思います。(ホントにギター弾いてるのもありますが)
ジャズファンには、何じゃこれ、と思われるでしょうが、この領域、結構好きです。
"Sweet Baby"なんかは、ほとんどEarth, Wind & Fireですね。

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2015年9月26日土曜日

私以外私じゃないの / ゲスの極み乙女。

こんな変な構成と、プログレ調演奏で、こんなポップを作るんやから、すごいわ。
コード進行は同じやけど、前半はラップで、後半は掛け合い、サビメロはキャッチー、スピード感あふれるバック、何だこれ?

2015年9月19日土曜日

Así Se Compone un Son / Ismael Miranda Y Su "Revelacion"

自分のバンドを組んで出した第一弾。
気合が入っているのか、非常に完成度が高い。いい曲だらけです。
サルサの名盤ですね。
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2015年9月13日日曜日

We Sing. We Dance. We Steal Things. / Jason Mraz

何といっても、メロディが美しいサード・アルバムです。
サウンドアレンジも秀逸です。時には、シンプル・アクースティックに、時にはホーンアレンジやコーラスを入れて、こだわりがありません。全体的には、オーガニック系ですが。
アメリカ人らしい、ポジティブな歌詞にも勇気づけられます。
名盤と言っていいでしょう。メロディに勝るものはありません。
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2015年9月6日日曜日

Heartbeat / Curtis Mayfield

70年代後半のCurtisも、カッコ良くセンスがいいのです。
ラブソングでも最高のサウンドを作ることができることを証明しています。
全般にディスコを意識したサウンドですが、それだけで終わらないところがやはりCurtisですね。
僕のお気に入りは、5曲目"Over the Hump"。Bunny Siglerが作曲したこの曲は、曲の終盤のループが心地よいのです。
なお、MARY J BLIGE "Be Happy"のネタにも使われたメロウミッドダンサー"You're So Good to Me"も収録されています。
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2015年8月29日土曜日

BLOOD MOON / 佐野元春 & The Coyote Band

前作の"Zooey"が傑作だっただけに、今回の新作はそれほど期待値は高くありませんでしたが、まとまった、いいアルバムに仕上がっています。
やはり、コヨーテバンドが、佐野元春にいい刺激を与えているのでしょう。
批評的で散文的、彼の現代詩は誰も到達し得ない高みに上がってきているように思います。普遍的であろうとするがゆえに、少し真意がつかみにくいところがありますが、単なる歌詞ではなく、詩(=アート)なんですね。
その批評的な詩と、ロックミュージックの歴史を感じさせるサウンドが相まって、このアルバムの「全体」を構成しています。
アートワークは、StormStudios。Storm Thorgersonは亡くなりましたが、さすがです。

2015年8月22日土曜日

The Lion / Youssou N'Dour

アフリカン・ミュージックがちょうど注目を浴びてきたときに出されたセカンドアルバム。世界向けにはこれが実質的なファーストです。
Peter Gabrielと共作した"Shaking the Tree"が著名ですが、むしろこれのみ欧米風で、その他の曲がいい。もちろん、新しいサウンドを模索し、欧米のリズムやカリブのサウンドを取り入れているので、純粋なセネガルの音楽ではないんでしょうが。
世界に出て行こうという勢いが感じられる意欲作です。
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2015年8月17日月曜日

Hard Candy / Ned Doheny

'70のウエストコーストサウンドと彼のR&B趣味がうまく混ざり合い、夏によく合う、さわやかなサウンドとなっています。
プロデュースはなんとSteve Cropper!!
ビバリーヒルズのボンボンらしく、Victor Feldman, David Foster, Glenn Frey, Don Henley, Linda Ronstadt, J.D. Souther, Tower of Power, Hamish Stuart(Average White Band)が参加した豪華なアルバムです。
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2015年8月9日日曜日

Body Heat / Quincy Jones

'70年代の中期にQuincyが放ったスマッシュヒット作。
'70の最初から少しずつソウル/ポップへの傾倒が見られましたが、ここではほぼすべてソウル/フュージョンとなっています。
"Along Came Betty"もうまくソウル・アレンジされています。
最終的にこの流れが、'70年代最後の大傑作"Sounds...And Stuff Like That!!"につながっていきます。 
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2015年8月1日土曜日

Chaka Khan / Chaka Khan (1982)

このころのChaka Khanは忙しく活動しています。
ソロ3枚目("What Cha' Gonna Do for Me")の後、ジャズプロジェクトに参加し("Echoes of an Era")、このアルバムを作り、Rufusとのラストライブアルバム("Stompin' at the Savoy")に参加します。
この後、モンスターソング、Princeのカバー"I Feel For You"を出すわけですが、こういった様々な音楽にアプローチしていったことが、彼女の幅を広げていったんでしょうね。
このアルバムは、少し散漫で地味な感じですが、"Tearin' It Up"や"Twisted"、"Pass It On"といった名曲が入っているのがいいです。
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2015年7月25日土曜日

Tito Rodriguez at the Palladium

Tito Rodrigue and His Orchestraの絶頂期を切り取ったライブアルバム。
ライブですが、ほとんどスタジオ録音のような感じです。
ニューヨークでのサルサブームを待たずしてプエルトリコに帰ってしまいましたが、50年代~60年代のラテンミュージックのすばらしさを伝えてくれます。
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2015年7月18日土曜日

...From Across the Kitchen Table / The Pale Fountains

彼らのセカンドアルバムは、相変わらず爽やかですが、前作からの路線を進化させたギターサウンドがメインとなっています。
初期の、ストリングス、トランペット、フルートなどを多用した懐かし系のサウンドは少し抑え気味で、メロディー的にはポップ色が強めです。
ファーストに引き続いてこのセカンドも商業的には成功せず、バンドは解散してしまいます。もっと売れていれば、今後の展開もあったのかもしれないと思うと、いい曲を作れるバンドだけに非常に残念です。
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2015年7月11日土曜日

Electric Byrd / Donald Byrd (1970)

"Bitches Brew"に対する、Donald Byrdの返答と言える内容です。
おそらく、"In a Silent Way"~"Bitches Brew"に大きく影響を受けたのではないかと想像します。電気楽器と電気エフェクトを取り入れ、抑制されたオープンなトランペットを吹き、静かな改革に挑戦しています。
前作"Fancy Free"から、Black Music時代に移る過渡期の作品ですが、微妙なバランスが絶妙な緊張感を生んでいて、好きです。

  1. Estavanico [Byrd]
  2. Essence [Byrd]
  3. Xibaba [Airto Moreira]
  4. The Dude [Byrd]

  • Donald Byrd : trumpet
  • Jerry Dodgion : alto sax, soprano sax, and flute
  • Frank Foster : tenor saxophone and alto clarinet
  • Lew Tabackin : tenor saxophone and flute
  • Pepper Adams : baritone saxophone and clarinet
  • Bill Campbell : trombone
  • Hermeto Pascoal : flute (on "Xibaba")
  • Wally Richardson : guitar
  • Duke Pearson : electric piano, producer
  • Ron Carter : bass
  • Mickey Roker : drums
  • Airto Moreira : percussion