2020年9月27日日曜日

Years Gone By / Albert King (1969)

たまに、たまらなくエレクトリック・ブルーズを聴きたくなるときがあるんよね。

Robert Johnson のような古いやつじゃなくて、モダンなやつね。

どっちかというとロックに近い。

このアルバムは、そういう渇望を満たしてくれました。


"Born Under a Bad Sign" の成功を受けて制作された 3rd. アルバム。

自作の曲を抑えめに、カバーがほとんどになっている分、ギタープレイを中心に聞くことができます。

Stax レーベルということで、ホーンを絡めたソウルテイストあふれるブルーズになっているのは前作同様。全体にみなぎる力強さは相変わらずです。

どの曲もいいですが、なかでも

  • "Wrapped up in Love Again"
  • "Killing Floor"
  • "You Threw Your Love on Me Too Strong"
  • "The Sky Is Crying"

あたりがいいですね。

"The Sky Is Crying" は Elmore James がオリジナルですが、僕が聴いたことがあるのは Stevie Ray Vaughan のカバーです。泣かせますね。


Albert King は、右利き用のギターの弦の張り方のまま、左手でプレイしているらしく、かなり特殊です。そんなことができるのか不思議でたまりませんが、コードを抑えず、単音を弾くのであればできるのかも。

Produced and Arranged by Al Jackson Jr.


2020年9月21日月曜日

祝祭 / カネコアヤノ (2018)

 独特のヴォーカルスタイルが印象的です。特に押し殺したような中低音部でしょうか。

これは才能ですね。

この特徴を活かしたサウンド、メロディ、歌詞で、一つの世界を作り出してます。

サウンドとしてはシンプル、ミニマル、曲調を引き立たせるアレンジ。

そこに、日常を綴った歌詞が乗り、地に足がついているようなファンタジーのような不思議な世界ですね。この愛おしい毎日を生きていこうというポジティブなメッセージも伝わってきます。

先日俳優の斎藤洋介さんの訃報を聞きました。決して主役ではないけど、一目見たら忘れられない風貌。カネコアヤノもそんな感じに思えます。こういった異才を発掘した本人とエージェントに感服します。

  1. Home Alone
  2. 恋しい日々
  3. エメラルド
  4. ごあいさつ
  5. ジェットコースター
  6. 序章
  7. ロマンス宣言
  8. ゆくえ
  9. サマーバケーション
  10. カーステレオから
  11. グレープフルーツ
  12. アーケード
  13. 祝日

Written by カネコアヤノ
Produced by カネコアヤノ