2020年8月27日木曜日

Modal Soul / Nujabes (2006)

 Nujabes のセカンドにして、最高傑作と言われているアルバムです。

"Nujabes" というヘンテコなアーティスト名は、"瀬場潤"という名前のアルファベットを逆から綴ったもの。れっきとした日本人です。

でも。音はほぼ洋楽。ジャズとヒップホップの融合ですが、アシッド・ジャズとはチト違う。
ヒップホップのベーストラックに、ジャズピアノとラップをを乗っけたような。
Easy Mo Bee が作った、Miles の "Doo Bop" 的な音楽です。
とはいっても、ダンサブルというわけではなく、リリカルというか落ち着きを感じさせるサウンドです。アンビエント的な。

本人が言うには「metaphorical musicに続く心象風景的比喩音楽第二章」らしいです。何らかの心象風景を表現しているんでしょうね。「比喩音楽」というのが何なのかは分かりませんが。

渋谷でレコードショップを開いて、売るレコードの紹介をしようと思って、レコード・サンプリングの音楽を作り出したとのこと。純粋に音楽が好きな人は、いい音楽を作ることができるんですね。

残念ながら、このアルバムを出して数年後、2010年に36歳で交通事故により死亡してしまいます。

もっとこういう音楽を世に出し続けて欲しかったです。

  1. Feather - Feat.Cise Starr & Akin (Cyne)
  2. Ordinary Joe - Feat.Terry Callier
  3. Reflection Eternal
  4. Luv(Sic.) Pt.3 - Feat.Shing02
  5. Music Is Mine
  6. Eclipse
  7. Sign - Feat.Pase Rock
  8. Thank You - Feat.Apani B
  9. World's End Rhapsody
  10. Modal Soul - Feat.Uyama Hiroto
  11. Flowers
  12. Sea Of Cloud
  13. Light On The Land
  14. Horizon

Cover Art by David Verba
Keyboards by Uyama Hiroto
Mastered by Yoei Hashimoto
Produced, Recorded, Mixed by Nujabes


2020年8月16日日曜日

Plastic Letters / Blondie (1978)

2枚目です。

デビューアルバム "Blondie" (1976)は、ニュー・ウェーブ・ポップとでも言うべきフォーマットで、一応世の中に認知されたのではないでしょうか。商業的にはほとんど成功とは言えなかったみたいですが。

3枚目は、名作 "Parallel Lines" です。曲もよく商業的にも成功しました。

その1枚目と3枚目の間に埋もれ、評価がイマイチなのがこの2枚目になります。

確かに方向が定まらず、迷路に入っているようにも感じられます。

何せ、一番ヒットしたのが、カバー曲 "Denis" なんですから。

もともと Blondie は型があるようなないようなバンドなので、迷っているように見えても、これが Blondie なのかもしれません。

"(I'm Always Touched by Your) Presence, Dear" なんかはいい曲です。

このアルバムで、一番いいのはアルバムカバーです。ピンクのドレス、長い脚、ブロンドヘアーに疑いの表情。Debbie Harry のイメージですよね。


Producer:Richard Gottehrer
Debbie Harry(Vo)、Chris Stein(G,B)、Clem Burke(D)、Jimmy Destri(Key)、Frank Infante(G,B)


2020年8月2日日曜日

Friends / Shalamar (1982)

Jody Watley がいた伝説のポップ・ソウル・バンド Shalamar のヒットアルバムです。
ポップで非常に心地いいサウンドになっています。
ディスコを経由した、当時の「ブラック・コンテンポラリー」的なサウンドですね。

まだそれほどシンセサイザーが普及してなかったんでしょうか。基本的には、楽器を演奏するスタイルにブラスやストリングスが絡む、オーソドックスな作りになっています。
基本的に自分たちで作曲するスタイルではないので、いろんなところからいい曲を集めて選曲したんでしょうから、それぞれがホントいい曲です(アルバムのうち数曲は自分たちの作曲ですが)。
中でも、"A Night to Remember" は名曲ですね。
軽快なダンス・チューンとしてヒットしました。

ビデオを見るとロボット・ダンスとパントマイムが合わさったようなカッコいいダンスですが、ムーン・ウォークは既にかなりの完成度です。

"A Night to Remember" 以外でも、"Friends"、"There It Is"、"I Can Make You Feel Good" などいい曲が揃っています。

Shalamar を聴くのはこれが初めてですが、他のアルバムも聴いてみたいですねぇ。
  1. A Night To Remember
  2. Don't Try To Change Me
  3. Help Me
  4. On Top Of The World
  5. I Don't Wanna Be The Last To Know
  6. Friends
  7. Playing To Win
  8. I Just Stopped By Because I Had To
  9. There It Is
  10. I Can Make You Feel Good
Shalamar are Howard Hewett, Jeffrey Daniel and Jody Watley
Producede by Leon F. Sylvers III