2019年9月28日土曜日

Fragile / Yes (1972)

正直言って、プログレッシブ・ロックというものは好きではありませんでした。
意識的に聴いてこなかったです。とは言え、同じプログレの範疇で捉えられることの多い Pink Floyd は大好きなんですが。

ちょっと聴いてみよう、と思ったのは、ラジオで "Roundabout" を聴いたからでした。
まあ、プログレらしくないロックというか、けっこうベースのグルーヴが効いたいい曲ですよね。彼らの出世作だそうです。みんなテクニシャンなんだろうな、と感じさせるような音数の多さは気になりますが。

で、アルバムをフルで聴いてみた感想。やっぱ好きになれん。いや、"Roundabout" は好きですよ。

彼らの代表作の1つと言われている "Heart of the Sunrise" はいくつかの曲をつなげたような面白い編成ですが、これも超絶テクのオンパレード。そういうのが、あんまついていけないんでしょうね。

2019年9月23日月曜日

Los Compadres / Johnny Pacheco y El Conde (1971)

Fania レコードの創業者であり、Salsa に最も影響力のあるフルート奏者の Johnny Pacheco と、ピアニスト Pete "El Conde" Rodríguez が組んだ偉大なアルバムです。
彼ら2人名義としては2枚目になりますが、おそらくこれが最高傑作でしょう。

Pete Rodríguez のボーカルはオーソドックスではありますが、懐かしさと活力を与えています。
Rodríguez はプエルトリカンですが、若いうちにニュー・ヨークに出て歌っているところを、Pacheco に見初められて彼のバンドに入ります。Fania All-Stars でも中心メンバーとして活躍しますが、Pacheco がアルバムを出すにあたり、ビッグになった Rodríguez を大きくフィーチャしたということなのでしょう。

This is Salsa と言える一枚です。

2019年9月14日土曜日

You're the Man / Marvin Gaye (2019)

1971年の ”What's Going On" に続くアルバムとして録音されたもののお蔵入りとなったアルバムが、モータウン60周年記念としてついに発売されました。
このアルバムのあと、サウンドトラック "Trouble Man"、1973年には "Let's Get It On" をリリースしていくわけですので、最も脂ののっていたときの録音と言えるでしょう。

”What's Going On" がヒットし「最高傑作」との評価を得たことで、彼はナーバスになっていたと言います。先行したシングルの "You're the Man" のチャートが今一つで、ピークの後は下り坂しかない、そんな風に感じたことで、このアルバムをお蔵入りにしたようです。

しかし、そうはいってもピークの時代のアルバムですので、悪いはずがありません。正直なぜお蔵入りしたのか理解に苦しむようなデキです。

2019年9月1日日曜日

リハビリ中断 / The ピーズ (1997)

1997年の活動休止直前の、その当時のラストアルバムですね。
7枚目のアルバムってことですが、この調子でよく7枚も出せたな、と思います。レコード会社が我慢強かったのか。

メロディはまずまず、歌詞もダメ感満載なところがそこそこいけてるような気もしますが、ボーカルがまったくです。ほぼ全ての語尾が下がる独特の歌い方が、三流感を醸してるんでしょうね。

でもなぜかミュージシャンには人気があるのが不思議です。ボーカル、ベースの大木温之がトータス松本と友達だから?(ちなみに2人は1学年違い。大木は僕と同級のはずです)