前作 "Mysterious Traveller" からファンキー路線が本格的になったと言われますが、確かに本作は前作の流れを踏襲しています。
かつ、次作 "Black Market" への下地も確実に作っています。特に、Zawinul のシンセの音色が前作に続き、そして次作へつながります。
今作の中で一番お気に入りは、1曲目 Zawinul 作の "Man In The Green Shirt" です。特徴的なソプラノサックスによるテーマと、重層的なサウンドの重なり、スピード感のあるベースとテクニカルなドラムス、ユニゾンもばっちり決まってます。
Zawinul, Shorter 以外のメンバーはコロコロ変わるのが W.R. ですが、今回のベースは、前作に引き続き Alphonso Johnson で、ドラムは Leon "Ndugu" Chancler が担当しています。Ndugu は、Santana での仕事が Zawinul に認められてレコーディングに参加しますが、正式加入はせず、また Santana の仕事に戻って行ったようです。