2016年5月28日土曜日

Moffou / Salif Keita (2002)

Salif Keitaの最高傑作との声が多いアルバム。
エレクトリック・サウンドもいいですが、この美しいアコースティック・サウンドも素晴らしいです。

西欧の音楽とアフリカ音楽をうまく混成してきた彼ですが、今回はかなりアフリカ寄りとなっています。
多くのアフリカ由来の楽器が使われていますが、重厚さは感じません。むしろそぎ落とされた感覚ですが、その多くの楽器が強烈なグルーブを生み出しています。

ミッドテンポの曲もいいですが、静かな曲もまたよし。
リラックスしたときに聴きたい一枚です。

2016年5月21日土曜日

School Days / Stanley Clarke (1976)

1曲目、表題曲のオープニングに驚かされます。というか、ほぼギターの音ですよね。まあ、エレクトリック・ベースはギターの低い方4本と言えなくもないですから、もっともなんですけど。

あくの強い、ベースが前面に出たアルバムですので、好き嫌いあると思いますが、ベースが好きな僕は、当然好きです。

エレクトリック・ベースの可能性を広げたという意味では、Jaco PastoriusLarry Grahamと並ぶかもしれません。
John McLaughlinChick CoreaSteve GaddBilly CobhamJeff BeckGeorge Dukeと、ゲスト人が豪華です

2016年5月15日日曜日

Never Say You Can't Survive / Curtis Mayfield (1977)

前作"Give, Get, Take and Have"から引き続いてのラヴ・ソング路線です。

以前ほどスリリングでエッジの聴いた曲は影をひそめていますが、ソフト&メロウに徹していて、Curtis Mayfieldのファルセットによく合います。
ほぼすべてが、スローテンポからミドルテンポで、非常に穏やかな印象です。
アレンジ的には、ブラスあり、ストリングスあり、ですが、派手ではなく控えめです。Kitty & the Haywoodsのバッキング・コーラスもよく合っています。

Quiet Stormっていうんでしょうか。こういうのをまとめるのって難しそう。

2016年5月10日火曜日

French Kiss / Bob Welch (1977)

ブルーズバンドだったFleetwood Macには、彼のポップセンスは良かったでしょうし、アメリカ進出のためには好都合だったのかもしれません。

このファーストソロでは、そのポップに徹しています。
この時代のロックって自由だな、と感じました。今では少し恥ずかしいというか、カッコ悪いと感じるようなアレンジでも平気です。

まあ、いいんじゃないでしょうか。

2016年5月2日月曜日

Lo Mato / Willie Colón (1973)

Héctor Lavoeが参加した最後のColón名義のアルバムになります。

Lavoeは当時、ヘロイン中毒でやばい状態だったと思いますが、微塵も感じさせない哀愁漂う素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。
インストナンバーの、"Junio 73"もブラス・リフがカッコいいですね。

二人のコラボとしてのピークと言われるのも分かります。

"lo mato"とは"kill him"、邦題"必殺のサルサ"、B級映画のようなジャケットがこれまたバカバカしくていけてます。