2015年8月29日土曜日

BLOOD MOON / 佐野元春 & The Coyote Band

前作の"Zooey"が傑作だっただけに、今回の新作はそれほど期待値は高くありませんでしたが、まとまった、いいアルバムに仕上がっています。
やはり、コヨーテバンドが、佐野元春にいい刺激を与えているのでしょう。
批評的で散文的、彼の現代詩は誰も到達し得ない高みに上がってきているように思います。普遍的であろうとするがゆえに、少し真意がつかみにくいところがありますが、単なる歌詞ではなく、詩(=アート)なんですね。
その批評的な詩と、ロックミュージックの歴史を感じさせるサウンドが相まって、このアルバムの「全体」を構成しています。
アートワークは、StormStudios。Storm Thorgersonは亡くなりましたが、さすがです。

2015年8月22日土曜日

The Lion / Youssou N'Dour

アフリカン・ミュージックがちょうど注目を浴びてきたときに出されたセカンドアルバム。世界向けにはこれが実質的なファーストです。
Peter Gabrielと共作した"Shaking the Tree"が著名ですが、むしろこれのみ欧米風で、その他の曲がいい。もちろん、新しいサウンドを模索し、欧米のリズムやカリブのサウンドを取り入れているので、純粋なセネガルの音楽ではないんでしょうが。
世界に出て行こうという勢いが感じられる意欲作です。
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2015年8月17日月曜日

Hard Candy / Ned Doheny

'70のウエストコーストサウンドと彼のR&B趣味がうまく混ざり合い、夏によく合う、さわやかなサウンドとなっています。
プロデュースはなんとSteve Cropper!!
ビバリーヒルズのボンボンらしく、Victor Feldman, David Foster, Glenn Frey, Don Henley, Linda Ronstadt, J.D. Souther, Tower of Power, Hamish Stuart(Average White Band)が参加した豪華なアルバムです。
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2015年8月9日日曜日

Body Heat / Quincy Jones

'70年代の中期にQuincyが放ったスマッシュヒット作。
'70の最初から少しずつソウル/ポップへの傾倒が見られましたが、ここではほぼすべてソウル/フュージョンとなっています。
"Along Came Betty"もうまくソウル・アレンジされています。
最終的にこの流れが、'70年代最後の大傑作"Sounds...And Stuff Like That!!"につながっていきます。 
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2015年8月1日土曜日

Chaka Khan / Chaka Khan (1982)

このころのChaka Khanは忙しく活動しています。
ソロ3枚目("What Cha' Gonna Do for Me")の後、ジャズプロジェクトに参加し("Echoes of an Era")、このアルバムを作り、Rufusとのラストライブアルバム("Stompin' at the Savoy")に参加します。
この後、モンスターソング、Princeのカバー"I Feel For You"を出すわけですが、こういった様々な音楽にアプローチしていったことが、彼女の幅を広げていったんでしょうね。
このアルバムは、少し散漫で地味な感じですが、"Tearin' It Up"や"Twisted"、"Pass It On"といった名曲が入っているのがいいです。
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